公開日: 更新日:

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を見た感想とネタバレ・あらすじ

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を見た感想とネタバレ・あらすじ
人肉を食べて生きながらえた少年。

荒々しい海に投げ出された一隻のボードには少年パイとなんと一頭のトラ。

長く壮大な漂流生活の果てに一体何が待っているのか・・・。

この記事では、アカデミー賞最多4部門を受賞した「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の感想とネタバレ・あらすじを画像を交えながらご紹介します!

予告動画配信サービスあらすじ解説主要キャスト主要スタッフ
hulu
月額料金:933円(税抜)
形式:見放題
無料期間:2週間
インドのポンディシェリで動物園を経営していたパテル一家は、カナダ・モントリオールに移り住むことになる。ところが16歳の少年パイと両親、多くの動物たちを乗せた貨物船は、嵐に見舞われて沈没してしまう。ただ一人パイは救命ボートに逃れて一命を取り留めるが、何とそのボートにはリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラも身を潜めていた。果たしてトラはパイの命を奪うのか、

スラージ・シャルマ
イルファン・カーン
タブー
レイフ・スポール
ジェラール・ドパルデュー

監督/演出
アン・リー

プロデューサー
アン・リー
ギル・ネッター
デヴィッド・ウォマーク

原作/脚本
ヤン・マーテル
デヴィッド・マギー

受賞
第85回 アカデミー賞
第70回 ゴールデン・グローブ賞

アカデミー賞最多4部門を受賞した「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

作家の金髪が、稀有な体験をしたというインド人のパイに会いに行く。

作家の金髪

パイは彼に自分の生い立ちを話す。

彼の家はインドで動物園を経営していた。

ある日パイは、リチャードパーカーと名付けられたトラを手なずけようとを無断で檻に近づく。

無断で檻に近づくパイ

リチャードパーカーが、パイの持つ餌に噛み付くその時、とっさに駆けつけた父親によってパイは怪我せずに済む。

危険を犯したパイを怒鳴りつける父親。

パイを怒鳴りつける父親

それに対しパイは「動物にも心がある、目を見ればわかるよ。」と反抗する。

しかし父親は言う。「お前はトラの目に映る自分の心を見ただけだ。」

そしてパイに動物の恐ろしさを教えるため、父親はトラが動物を食い殺すところをあえて彼に見せつけたのだった。

彼が16歳の時、経済的な理由から一家は動物園を閉じ、カナダに移住しそこで動物を売り払い生活を始める計画を立てる。

カナダ行きの日本船には、パイの家族と、動物園の動物たちが乗っていた。

カナダ行きの日本船

船の食堂でのこと。ベジタリアンの母親はコックに肉のない食事を頼むが頑固なコックは取り合わない。

結果、家族全員がライスだけの食事をとることになる。

そこに親切そうな仏教徒の日本人が肉汁とライスを手に現れる。

親切そうな仏教徒の日本人

「肉汁は肉じゃない。ただのソースだ」と。

パイ達に肉汁を勧めるが、結局彼らは手をつけなかった。

夜になり船はひどい嵐に巻き込まれる。

パイを除く家族は船の中へ置き去りになってしまう。

嵐は船を飲み込み乗客たちは船ごと海の底に沈んでしまう。

小さな救命ボートに残ったのはパイと数匹の動物だけだった。

そこには足の折れたシマウマ、子供を亡くしたオラウータンの母親、凶暴のハイエナが乗り合わせることとなった・・・。

小さな救命ボート

嵐は過ぎ去ったもののまだ波は高く、船は大きく揺れる。

パイは船酔いで気分が悪く、力を振り絞って声を出して助けを求めるが、それらしき姿は一切見受けられない。

漂流し初めての夜を迎える。

お腹を空かしたハイエナはついにシマウマを襲い始める。

ハイエナがシマウマを襲う

パイもオラウータンもそれに抗議するが、なすすべもない。パイはただその光景を眺めることしか出来なかった。

一夜明けパイもオラウータンも疲労と船酔いでぐったりとしていた。

パイもオラウータンも疲労と船酔いでぐったり

そこにハイエナが船底から出てきてオラウータンを襲い始める。

オラウータンがハイエナを叩くとハイエナは船底に倒れる。

オラウータンがハイエナを叩く

「よし、いいぞ!!」と声を上げるパイだったが、オラウータンの表情はパイのそれとは違っていた。

殺さないと殺されるが、殺したくない。たとえ敵だとしても命をとることをしたくない。

身を守るためだとしても、オランウータンは自分がハイエナにしたことに動揺しているようだった。

しかし、ハイエナはすぐに意識を取り戻し、オランウータンの首に噛みつき始める。

ハイエナがオランウータンの首に噛みつく

悲鳴を上げ血を流して倒れるオラウータン・・・。

親近感を覚えていたオラウータンがやられてしまったことに対し、パイは怒りを覚えハイエナを殺してしまおうと怒鳴る。

そこにトラのリチャードパーカーが船の奥から飛び出してきた。

リチャードパーカーが船の奥から飛び出してきた

リチャードパーカーはハイエナに噛みつき息の根を止めてしまう。

このようにして狭い船内でリチャードパーカーとパイだけが生き残ることとなった・・・。

理知的なパイは生き残るための工夫を始める。

ボートの上を歩き回るリチャードパーカーに襲われないため浮き輪などを組み立ててイカダを作る。

リチャードパーカーに襲われないため浮き輪などを組み立ててイカダを作る

リチャードパーカーの目を盗み船の底に蓄えられていた非常食や水を確保する。

非常食や水を確保

非常食や水を確保

円錐形の方を作り出し船の揺れをコントロールして船ように対処したり、笛を利用してリチャードパーカーを調教しようとする。

笛を利用してリチャードパーカーを調教

帽子を作って日焼けお酒無駄な体力の消耗を抑える。

そんな漂流生活が続くにつれ、パイはリチャードパーカーを生かすために水や餌を与えるようになる。

パイはリチャードパーカーを生かすために水や餌を与える

餌をやらないとパイ自身の命が危ないからだ。

しかし空腹を満たせるような大きな魚はなかなか手に入らない。

あるとき偶然水面近くを巨大な魚が泳いでいるのを見つける。

巨大な魚

イカダの上に乗せた魚を力と勇気を振り絞ってトンカチで叩く。

トンカチで叩く

魚の鮮やかな色はその命の終わりとともに輝きを失う・・・。

「ごめん、許して。」

パイ自身が生きるか死ぬかの極限状態にさらされており、他者の命を奪うことの重大さに心が震えずにはいられなかったのだ・・・。

パイ自身が生きるか死ぬかの極限状態

魚の命を頂いたその夜には、クラゲの光に包まれていた。

それは命の光でありパイは数万の命に取り囲まれていた。

クラゲの光

海の底から巨大なクジラが飛び出しいっぱいのイカダをひっくり返した。

巨大なクジラ

光り輝くクジラは去り、イカダに積んでいた非常食と水は流れてしまう・・・。

助けの目処が立たず食料もわずかしかなかった。

しかし次第にパイはリチャードパーカーがいることが心の支えになる。

パイはリチャードパーカーがいることが心の支えになる

リチャードパーカーへの恐怖心が緊張感を生み、餌の確保が生きがいになっていたのだ。

餌の確保が生きがいに

ある夜、リチャードパーカーの後ろ姿を見て言う。「何を見てる?」

何を見てる?

彼の視線を追うと、そこには広大な海の世界が広がっていた。

魚がいている彼がいて動物園の動物たちがいた。

広大な海の世界

宇宙は広がり母親の姿があり、沈没した船があった。

母親の姿

それはまるで、自分の命が多くの他者の命によって支えられてきたことを示しているかのようだった。

ひどい嵐が船を襲い、リチャードパーカーはすっかり消耗してしまう。

危険ではあるが、パイの心の支えであったリチャードパーカー。

リチャードパーカーはすっかり消耗

彼が弱りきっていることにパイはすっかり傷心し気を失ってしまう・・・。

目を覚ますと鬱蒼(うっそう)とした無人島に漂着しており、リチャードパーカーの姿は無かった。

無人島に漂着

森の中では数万のミーヤキャットが暮らしていた。

数万のミーヤキャット

その中央には淡水の泉があり、そこで彼は体の疲れを癒す。

淡水の泉

楽園のようにも思われた島だったが、実はそこは人を溶かす食人島まであった。

夜になると島は酸性の水で満たされ、あらゆる命が失われる。

夜になると島は酸性の水で満たされ、あらゆる命が失われる。

そのことに気づいたパイは食料を積み、トラと共に再び漂流を始める。

トラと共に再び漂流

過酷な漂流で、リチャードパーカーもパイも衰弱する中、やっとメキシコにたどり着く。

パイは砂浜に倒れこんで動けなくなる。

メキシコにたどり着く

森の中へ進むリチャードパーカーに対し、パイは彼が最後に振り替えることを期待した。

森の中へ進むリチャードパーカー

苦難を共に過ごした二人の間の友情を期待したのだ。

しかしリチャードパーカーは、愛想もなく森の中へと消え、それを見たパイは無情さに涙した・・・。

パイは無情さに涙

以上がパイの語るトラと漂流した227日だった。

メキシコにて入院していたパイのもとへ、日本人の保険会社が船の沈没原因を調べるために聞き取りに来た。
日本人の保険会社が船の沈没原因を調べるために聞き取りに来た

これまでの物語を語るパイに、彼らは「そんなおとぎ話は聞きたくない!何があったか本当の事を言ってください」といい、まるで聞く耳を持たなかった。

日本人の保険会社

そこでパイは動物たちの出てこない別の話をした。

パイは動物たちの出てこない別の話をした

それは次のようなものだった。

救命ボートに乗り込んだのは動物たちではなく、コック、仏教徒のの日本人、パイの母、そしてパイの4人。

救命ボートに乗り込んだのは動物たちではない

日本人は足に怪我を負っていた。

コックは「彼の足を切らないと体が腐って死んでしまう。」と言い、パイと母親は痛がる船員を押さえてコックが足を切った。

しかし船員は死に、コックはその足を食べたのだった。

母は怒りパイにイカダに乗り移るように言う。

パイは母もすぐ乗り移ると思っていたが、口論の結果、母はコックに刺されて海に落とされることとなった。

怒りに燃えたパイはコックを殺し、たった一人で漂流することとなった。

そして衰弱した状態でメキシコへと着いたというものだ。

衰弱した状態でメキシコへと着いた

二つの話を聞いた作家の金髪は、一つ目の話と二つ目の話の類似点を指摘する。

作家の金髪

つまりシマウマが仏教徒の日本人、ハイエナがコック、オラウータンが母親、そしてトラがパイ。

作家はどちらの話が真実なのかという疑問を問いかける。

それに対しパイは言う「どちらを信じたい?」

パイは言う「どちらを信じたい?

一瞬ためらい、作家は「トラが出てくるほうがいい物語だ」と答える。

作家は「トラが出てくるほうがいい物語だ」と答える

するとパイは言う「ありがとう。」

トラが出てくる物語と出てこない物語、どちらが真実なのだろうか。

いわば、どちらも”真実”だ。

トラと過ごした物語はパイの人格が崩壊しないために必要とされる”真実”の物語なのだ。

”真実”の物語

誰しも生存本能を持っており、パイにとってのそれがトラとして表現された。

トラはハイエナを食べたが、それはつまりパイが生き延びるために人肉を食べたということを暗示している。

パイが生き延びるために人肉を食べた

人間としてのパイからすれば本能であるトラの所業は許されざる行いだ。

しかし、それが生きるということの本質だと苦悩と共に思い知らされる。

生きるということの本質

人間としての善悪などを超越した自然界の冷徹な「理」があり、それは人の理性によってコントロールなど到底できない。

お終い

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」は、生きることの厳しさと、生きるために頂く他者の命の尊さを実感させられる映画です。

今なら、Huluの無料期間を利用して無料視聴することができます!

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」無料視聴

hulu
月額料金:933円(税抜)
形式:見放題
無料期間:2週間

洋画カテゴリの最新記事